
さて今回紹介させて頂く作品は・・・『ネオジャポニス厶』
「百日草」という雑誌に掲載された作品です・・・・・・
川島さんからの電話
「JIROさん、作品つくりますよー!打ち合わせしましょう!」この電話がかかってくると、僕は毎回ワクワクします。
今回は何がテーマなんだろうか?と・・・この電話がかかってくると、僕は毎回ウキウキします。
今回はどんなモノをつくろうか?と・・・この電話がかかってくると、僕は毎回ドキドキします。
今回も川島さんは真顔で無茶なコトを言い出すのではないか?と・・・この電話がかかってくると、僕は毎回ヒヤヒヤします。
今回も間違いなく川島さんは真顔で無茶なコトを言い出すはずだ!と・・・。僕はいつも50%の興奮と50%の不安を抱えたまま打ち合わせに向かいます。
川島さんはそんな僕を、いつも200%の興奮で出迎えてくれるのです・・・。この時もまた、いつもどうりの過程を経て打ち合わせに臨みました。
今回のテーマは、ネオジャポニス厶であると聞かされ、僕はいつもどうり少しづつ浮かんできたイメージを頭の中で整理し始めます。しかし、整理なんてしてる猶予は僕にはありません。
少しづつ頭の中でイメージを膨らませようとしている横から川島さんが
頭の中から溢れ出したイメージを次々にしゃべり始めるからです!
こうなると僕はそれに対応することで一杯一杯になってしまいます・・・。
僕のこの時の対応パターンは2つ。
① 笑って受け流す。
② とりあえず乗っかってみる。川島さんのイメージが尽きるまで、これを繰り返します。コレって「打ち合わせ」っていうんですかね?この段階では、打ち合わせては
いないんですよ。川島さんの「打ちまくり」状態ですね・・・。(笑)イメージを出しきったところで、
「JIROさん、絵にしてきてもらえますか?」・・・とどめの一発・・・・。
打ち合わせ?終了。こうして僕は川島さんのイメージというお土産を一杯もらって帰るんです。
出来ることなら近所にお裾分けしたいほど沢山のお土産を・・・。
アトリエに帰ってきた僕は、それをもとに孤独な打ち合わせを始めます。
(この段階の方が打ち合わせって言葉がしっくりくる気がします・・・。)
① 沢山のイメージを整理する。
② コンセプトを考え書き出してみる。
③ コンセプトが決まってきたら、それをもとに資料を集める。
④ 資料をもとにデザインを描く。

皆さん。気付いて頂けたでしょうか?僕の役割の多いことに。
ネオジャポニスム・・・。思い起こせばここからなんです。このテーマの時までは、僕の役割は4の『デザインを描く』だけでした。
しかし、ネオジャポニスムの作品で初めて①~④までの役割をこなしてしまったんです。
それからというもの、
いつの間にかこの役割分担があたりまえになっていました・・・。いつだったか、川島さんがスタッフに向けて笑いながらこう言いました。
「作品つくる時は、何でもいいから思いついたことをJIROさんに言えばいい!!そうすればコンセプトを文章にまとめてデザイン画が出来上がってくるんだから!」と・・・。
(普段温厚な僕ですが、この時ばかりは若干の殺意が脳裏をよぎりました・・・。)愚痴はこの辺で終わることにして、作品紹介と致しましょう。

浮世絵の中の女性。しなやかな黒髪、切れ長の目、小さくてふっくらとした唇。
これが、本来日本女性の持つ美しさの要素でした。しかし今はどうでしょう?
多くの日本女性は金髪や二重の目に憧れを持ってはいませんか?
欧米の影響を強く受け、日本独特の美的感覚を見失ってはいませんか?
そうした疑問から、今回この作品では、もともと日本人が持っていた美的要素を
再認識し、それをストレートに表現することにしました。
日本女性が日本の美を堂々と表現し、欧米からの影響を受けるのではなく、
逆に影響を与える存在になること!
そこから『ネオ ジャポニスム』は生まれるのだ・・・。